「笑顔を取りもどす。」糸賀良徳法律事務所

HOME > 業務案内 > 民事事件

業務案内

民事事件

「契約ということ」

私たちは社会生活を営む上において様々な契約をしています。スーパーや百貨店で買物をすることも媒体という契約です。その他に子供を塾に通わせるのもその間の契約によるものです。だからこそ代金を支払う必要があるのです。これら契約というものは、書面によらなければならないものと一般に言われています。その理由は、契約内容を後々明らかにするためには記録にしておかなければならないということからくるものです。

契約自体は人対人の言葉(契約に用いる言語、例えば日本人の場合には日本語が圧倒的に多いでしょう)によって結ばれるわけですが、このことから書類が重要になってくるわけです。また、その書類上に当事者の意思がしっかり現れていることを確認するために、署名捺印という手続が必要になってくるわけです。このように書類が重要であるということの実質的な根拠を理解することができるならば、契約とは書面によらなければ効力がないというような誤解は少なくなるわけです。すなわち、重要なので繰り返しますと、

  1. 契約は書類によらなくてもすることができます。
  2. 但し、人間の認識能力や記憶力には限度があり、ある時点においてどのような契約がなされたかを認識するためには書類が重要になってきます。書面の重要性がここにあるということになります。尚、最近の状況としてEメールによって様々なやりとりがなされる場面が増えてきました。Eメールは書面ではありませんが、書面に近いものです。ただ、普通行なわれているEメールのやりとりでは、合意を最終確定するため署名捺印という手続段階がありませんので、その効力は一般的には署名捺印された書面に劣後するといえる(但し、何度もいうように無効というわけではない)ということになろうと思います。
ページトップ